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2021年03月09日

食事療法と整体 〈鉄欠乏性貧血編〉

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貧血というと女性に多くみられると思われがちですが、スポーツ選手にも多く存在します。数年前に京都にて行われた鉄の学会に出席しました。その時にもある競技の監督が選手の貧血について医師に多くの質問をしていました。また、若い方だけではなく高齢者はほとんど鉄欠乏性の貧血だと思います。貧血は一般的には症状のことと思われがちですがそうではなく、赤血球、ヘモグロビンの数が減少することです。赤血球は身体の末端まで酸素を運搬しています。不足すれば当然に慢性的な酸素不足を起こします。身体の細胞にとって酸素はとても重要な働きをします。不足すれば身体に様々な不調を引き起こします。栄養から改善のためにアプローチすることは大変重要であると思っています。では貧血チェックからみてください。

目次

貧血チェック

1.立ちくらみ、めまい、耳鳴りがする
2.疲れやすい
3.顔色が悪い
4.風邪にかかりやすい
5.歯茎の出血
6.頭痛、頭重
7.注意力の低下。いらいらしやすい
8.のどの不快感
9.先発時の抜け毛
10.寒さに敏感
11.寝起きが悪い
12.食欲不振
13.神経過敏
14.むくみがある
15.湿疹ができやすい
16.肩こり、腰痛、背部痛
17.便秘や下痢をしやすい
18.吐き気がする
19.胸が痛む
20.身体を動かすと動悸、息切れ
21.瞼の裏が白い
22.皮膚が青白い
23.年齢不相応の白髪
24.くしゃみ、鼻水、鼻づまり
25.口角、口唇炎、舌のしびれ
26.微熱
27.月経異常
28.頻脈
29.新収縮期雑音
30.安静時呼吸困難
31.心肥大
32.倦怠感                   
 〈アスリートのための分子栄養学 星真理著 より引用〉

潜在的鉄欠乏症の子供の特徴

1.朝起きにくい
2.学校の体育の授業についていけない
3.学校から帰るとゴロゴロしている
4.集中力がない
5.全身のだるさ、肩こり、めまいを起こす
6.食欲不振
7.午後の授業で居眠りをする
8.同期、息切れ
9.頭痛、頭重
10.冷えやすい寒がり

貧血症状の多さ

以上をまとめて列記してみました。本当に様々な症状があります。子供の症状については貧血の理解がないと家でゴロゴロしていることをきつく注意されることは子供にとって非常に不幸なことです。大人の症状も貧血が関連して起きている腰痛や肩こりに湿布や痛み止めを処方されても根本解決にはなりません。またご本人も鉄欠乏の知識がなければ不調を抱えてこの先も生きてゆかねばなりません。私は鉄欠乏性の貧血の方をたくさんみてきました。本当に高齢者は多いと実感しています。説明をしてなかなか理解をしてもらえず、変なことをいう人だと思われたことも何度もありました。血液検査では一般の医師はヘモグロビン、赤血球の数のみで診断するため、貧血の診断はされにくいのです。実は貯蔵鉄(フェリチン)が重要です。摂取する鉄が不足すると、まず臓器などに貯金されている組織鉄が減ってきます。次に貯蔵鉄であるフェリチンが減少しますが、このフェリチンを調べない限りは貯蔵鉄が減っているかどうかはわかりません。この時に不定愁訴が起き始めます。しかし、通常の検査ではHb(ヘモグロビン)Ht(ヘマトクリット)しか調べないため貧血ではありませんと診断されて終わりです。そうなると鉄欠乏から起きている不定愁訴は見逃され、病院や治療院をぐるぐるめぐる旅に出なくてはなりません。初見で食事の習慣や内容を細かくお聞きするにはこうした理由があるからです。フェリチンの値は100ほどが理想値と言われますが、オーソモレキュラー療法の医師によれば150という値を理想値にされている先生もみえます。それほど重要な体内ミネラルです。ちなみに私は89でしたからヘム鉄のサプリを服用していますが、まだ基準値には達していません。長く時間をかけて鉄欠乏になっているということは改善にも時間がかかるので根気よく続けていくことが重要です。当院では採血はできませんから、食事内容をお聞きしますがほとんどの方はレバーを食べる習慣がなく、肉の摂取量も少ないので鉄欠乏貧血である可能性が高いと考えられます。まずは食事を変えていただき、理解があればヘム鉄のサプリメントをご紹介しています。若い方は2週間ほどで効果を実感される方もみえます。高齢者は時間がかかりますが、3ヶ月ほどで動きが良くなり身体が軽くなる方が多くみえました。鉄欠乏性貧血が腰痛や肩こり、頭痛などを引き起こしているとは意外でしょう。
栄養の真実を知り、日頃の食事を見直すきっかけになればうれしく思います。

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