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2021年03月19日

筋肉の量と質のはなし。

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57歳の今でも筋トレを続けています。細マッチョを維持したいとコツコツ続けています。35年前、当時増え始めたスポーツクラブに入会してトレーニングをていたことを思い出しました。当時は全くトレーニングの知識がなく職場で野球チームに所属していたので、筋肉を増やせば多少パワーが出て打撃に貢献できるかもしれないという考えでした。ところがマシントレーニングをはじめて腕と胸筋を筋肥大させるとなぜかボールがいつもののようにボールが投げれなくなってしまいました。不思議に思いましたが探求もせず徐々に野球に参加する回数も減り、仕事が忙しくなりスポーツクラブもやめてしましました。それから時が経ち自分が治療家になり、パーソナルトレーナーと知り合いレクチャーを受けてこれらの理由がわかりました。ファッションとして筋肉をつけることはいいのですが、身体能力の向上を求めて筋肉をやみくもに大きくすることは間違いであることなど。私の筋肉至上主義的な考えは崩壊していくことになりました。コンタクトスポーツのように激しくぶつかるなどのからだを守る役割を考えれば筋肉は必要ですが動きやすさを求めればそんなに筋肉は必要なかったのです。野球選手で格闘家のように大きくした方もいましたが良い成績を残せず引退されました。私の現場で感じた経験から少し話をしたいと思います。

目次

筋肉至上主義

高齢者の機能訓練のデイサービスを運営していた時にいろいろな方をみてきました。ほぼすべての高齢者は座りすぎが原因で筋肉がおちていました。しかし、その中でも筋量が少なくても歩ける方、そこそこ筋量はあるが歩けなくなってくる方もみえます。(もちろん神経系の病気の方は運動機能も落ちます)しかし、その方の筋肉量と運動能は比例しないと感じました。筋肉が多ければ身体能力が向上すると考えていた(筋肉至上主義)私にとっては改めて筋肉について考えさせられる現場でした。身体が細い方でも神経系に問題がなければスタスタと結構歩けます。筋肉量が運動能力を上げているのではなく筋の質(柔らかさ)や神経の通りの良さが影響していることがわかりました。しかし、高齢者にとっては筋肉はある程度大切です。股関節を安定させる殿筋、大腰筋など、そして万一の転倒時には腕や胸の筋肉も大切です。
デイサービスで取り入れていた運動は筋肉を何度も収縮させて、まずは代謝を向上させることを第一に考えました。(血流改善のためのエクササイズ)マシンを使わずとも自体重トレーニングを続けることで効果を上げてきました。血流が改善されると皆さんが動きやすくなったと喜んでくれました。施術も取り入れることで筋肉の柔軟性も上がってきました。高齢者の場合は大きな肥大は見られませんが筋肉が少しふっくらしてきます。(もちろん、たんぱく摂取量が大切です)
機能については腿やお尻の筋肉はブレーキの役割を果たしています。スポーツを楽しむ若い世代はあまり大きく肥大させればブレーキは強くなりますのでかえって動きにくくなるでしょう。
ですから筋肉を肥大させれば身体向上につながるというわけではないことをお判りいただけたと思います。もちろん自分の体重を支えてり、歩いたりするためには足腰の筋肉は最低量必要なことは言うまでもありませんが…。
老若問わず必ず行っていただくメニューは大腰筋スクワットです。股関節の奥にある大腰筋をトレーニンングすることは非常に効果的であったと感じています。そして殿筋のトレーニングを行い、ある程度お尻の形が良くなるまでトレーニングすることを勧めています。今でもクライアントさんにもご指導しています。どの世代にとっても週二回ほどの運動の継続と、なるべく座位の時間を少なくすることが必要だと思っています。
若い方でもデスクワークの方はお尻のバックトップ(お尻の頂上部)がペタンという状態の方が多いようです。お尻の筋肉は股関節の安定にも影響しますのでスクワットやバックキックを取り入れて維持されることが大切です。

動きよさの考え

その人の能力や実力を存分に発揮することを最優先するのなら、適切な筋肉量と骨格の正しい状態を維持し、そのうえで骨格の動きを充分引き出すため、良くゆるみ、良くちぢむ筋肉があるべきです。
一生疲れない身体の作り方 廣戸総一著より引用

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