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2021年04月21日

100歳まで元気なカラダ。期待のホルモンとは?

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前回のコラムにてご紹介しました「アディポネクチン」についてです。アディポネクチンは大阪大学名誉教授(現住友病院院長)松澤佑次教授により発見されました。
脂肪細胞から分泌されるホルモンでメタボ、糖尿病、動脈硬化、高血圧、がんなどの対策効果が見込めるホルモンということです。
脂肪細胞は人類が飢餓との戦いの時分に飢えや寒さから身を守るために重要な役割をしていた細胞です。
その当時は命に係わる貴重なエネルギー貯蔵として欠かせない細胞であったのですが、飽食の現在ではすっかり悪者になっています。
この脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンが体にとって大切な働きをしてくれていました。

人間の血管は日常生活においていろいろな要因にて損傷を受けています。
このホルモンは血管の壁に作用して修復してくれることが分かったそうです。
例えば血管の壁に付着したコレステロールなどが原因の動脈硬化や高血圧が発症しやすくなり、血管が破損すれば脳出血、くも膜下出血のリスクが高まります。
アディポネクチンにより血管内の傷が修復されれば動脈硬化、高血圧、脳出血などを未然に防ぐことに期待できます。
しかも血管を拡張させる作用もあるので高血圧を防いでくれる効果もあるようです。
またアディポネクチンは血液中の血糖を下げる穂ルノンであるインスリンの働きをサポートする働きもあるそうで2型糖尿病などの予防にも注目されているということです。

がんについての研究もあります。
「がんは遺伝する」といわれていますが、これは家系的、生活習慣的にアディポネクチンの値が低いからとも推測されています。
低アディポネクチン症にかかるとがんや心筋梗塞の発症リスクも上がることがわかってきました。
その値を上げることでがんの予防効果があるともいわれています。

【アディポネクチンの働き】
・血管修復:動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞の予防・改善
・糖を利用:糖尿病の予防・改善
・脂肪の燃焼:高脂血症、メタボの予防・改善
・血管拡張:高血圧の予防・改善
・腫瘍の増加抑制:抗がん効果
・老化防止
・ヒアルロン酸分泌促進

【アディポネクチン増加食材】
・リンゴ
・キウイフルーツ
・トマト
・人参
・オクラ
・ショウガ
・豆乳 
「医学の新常識 これはやるな!」白澤卓二著より引用

健康寿命を目指すならば「アディポネクチン」を意識することで期待できそうですね。
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