BLOGブログ

2021年01月27日

筋肉のコリ=トリガーポイント

ブログ

10数年前の話です。80代の男性患者さんが来院されました。右側頸部から頭にかけての痛みを訴えられている方でした。病院でいろいろな検査をしても
原因がわからず、担当医師からも「頸の骨の変形(棘)が原因のため治らない」といわれたそうです。ご本人は「若いころに林業の現場で働き、
重い木材を肩に背負い負担をかけたことが原因だろう」とおっしゃっていました。ちょうどそのころ、私はトリガーポイント療法を勉強し始めた頃でした。
「原因は発痛部位とは別のポイントにある」
という原理原則ですから、メソッドに沿って探してみると棘下筋(肩甲骨上にある)にパチンコ玉ほどのコリを見つけました。治療用の機器と手技療法で
リリース(緩める)すると痛みが軽減されました。3回ほどの治療でほぼ消失してしまいました。患者さんより自分が驚いたことを思い出します。
来院される患者さんに説明をして了承が得られた方には、「痛み部分を触らない治療法」を施術提供し研究させていただきました。
その後色々な書物、セミナーで勉強しながら確信を深めてきました。その当時に読んだ本の中には医師の体験談もありました。

昭和大学医学部客員教授 堀泰典先生の「最後は免疫力があなたを救う」扶桑社 より

ご自分がパニック障害で苦しみ現代医療では治すことができなかった症状をトリガーポイントを見つけ出し、そのポイントを緩めることでパニック障害
を治した経過が記述されています。一部抜粋します。
【ある時股関節のトリガーポイント(筋肉や筋膜に生じるコリ)があるのを見つけ、それをもみほぐしました。痛いの、なんのって、ものすごく痛かったのですが
めげずに揉みました。ある日プチッと音がしました。トリガーポイトがつぶれて瞬間に視野が一瞬で晴れたのです。
パニック障害が治ったと確信し、実際にその通りでした。
※「つぶれる=緩んだ」のでしょうね。

私はパニック障害の方への治療はしたことがありませんが、身体全体の調整をしている方が心身のストレスが軽減されるとよくいわれます。
フィジカル面だけではなく、その応用範囲は広くなるだろうと期待を感じました。
しかし、10年以上経てもこの事実は治療の現場ではあまり広がることなく非常に残念です。
病院勤務時代に画像診断にて変形を起こしている方や、ヘルニアがあるのに痛みが出ていない方が存在する理由も理解できました。
結論は「膝関節痛、腰部痛、四十肩」などの痛みに関しても筋肉のコリが影響していることが多いということです。
あきらめず当院での施術を一度受けられることをお勧めしたいですね。

ちなみに当院での治療では筋肉のコリへのアプローチはゆるく行いますのでご心配なく。

目次

  • ○  

SHARE
シェアする
[addtoany]

CONTACT

お問い合わせ

Webからのお問い合わせはこちら

お問い合わせフォーム

お電話でのお問い合わせはこちら

052-212-8180