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2021年01月28日

慢性疼痛と栄養の関係性

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なかなか改善しない慢性疼痛のお話です。
数年前にエアロビクスのインストラクターをされている方
からご相談がありました。その方はいくつものスポーツクラブで多くの会員さん
に信頼されバリバリセッションをこなされていました。ところが突然左側股関節
に激痛が発現して仕事が出来なくなってしまいまいた。医師からの診断は変形性
股関節症で手術をしないと歩けなくなるといわれ、ショックで鬱状態にまでなって
しまいます。このことが原因でインストラクターも続けることができず辞めてしまったそうです。
数年間苦しまれ、ありとあらゆる医療機関を回ったそうです。
最後に痛み治療で有名な先生を受診し、筋筋膜性疼痛症候群(MPS)と診断をされブロック注射で治療を始めました。
痛みは軽減してきましたが、今一つすっきりしません。運動の専門家ですから何が原因
なのか知りたくなり、私の知り合いのトレーナーに紹介をされて遠方より訪ねてみえました。
MPSは下降性疼痛抑制系の機能が低下して痛みに敏感になります。亜鉛や鉄といった神経伝達物質
の原料が不足することでも発症するため栄養専門の先生に診ていただくことをお勧めしました。
学生時代から激しいスポーツをしており(汗からも鉄が流失します)、昔から貧血傾向であったことを教えてくれました。
現在でも食生活でレバーや赤身の肉を食べる習慣もないとのことです。仕事でのエアロビクスは強いステップで
フロアを踏むため、足底で血球が壊れる「溶血」が起きやすく貧血を助長してしまいます。
また、医師から歩けなくなると言われたことにより大変なショックで悩み続けたとのこと。
人間はストレスを受けると大量にビタミンB群が消費されます。ビタミンB群は筋肉の柔らかさにも
影響するため、硬くなれば痛みがでても不思議ではありません。まずは肉食を習慣にすることを
心掛けるようにと助言しました。(豚肉はビタミンB、レバーは鉄が多いですよね)

また私の施術を(筋・筋膜トリートメント)を受けたいとの希望もあり、
全身の調整を受けた後はVAS(痛みの指数)60から0になったと喜んで帰られました。

【※強いストレスは自律神経にも影響を及ぼします。その結果血液データーにも
変化が起きることがわかっています。ストレスによって交感神経が緊張すると
白血球の中の顆粒球が増えリンパ球が減る現象が起きます。鎮静剤も同じ作用があります。
服用後にかえって痛みが増大することがこの作用なのでしょう。副交感神経に切り替えることで
痛みは軽減してきます。筋筋膜トリートメントを受けていただくと副交感神経に切り替わります。
施術後は何とも言えない身体の温かさとリラックス感が実感できます。施術中におなかがぐるぐる鳴り
クライアントさんは恥ずかしがられますが、副交感に切り替わったサインだと説明しています。】

このクライアントさんは栄養療法を取り入れて貧血も改善し、痛みの再発もなく体調は良いとの
ことです。人間の身体は複雑系です。これを食べれば健康になるということは
万人に共通ではありません。根底に遺伝子多型があり、個人個人によって違うの
です。しかし、代謝のメカニズムは人間皆同じであるため不足物質が何かという
真実を知ることが何より大切です。
今回のお話でお伝えしたいことは「栄養不足」が心と身体に影響すること。
脳(心)とフィジカル(身体)は一体です。現代の方は忙しすぎてご自分の身体の
ことや、摂るべき栄養を忘れています。痛みが出るまで気が付かない。
本当にもったいないことです。逆に言えばこれらをコントロールすることが
出来れば最高のパフォーマンスで仕事・スポーツに取り組むことが出来ると
いえるでしょう。
私は初老ですが日々トレーニングと栄養学を取り入れて元気なおじいちゃんを
目指していきます。
なかなか改善しない痛みに当院の筋筋膜トリートメントを受けてみてください。
久屋整体ではオーダーメイドの治療でサポートが出来ます。

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