2021年02月16日
足のつり、こむら返りの原因は?
ブログ
先日のコラムでも取り上げた足のつり、こむら返りについてです。ご高齢の方に特に多く病院で漢方薬(当帰芍薬散)を処方されている方も多いと思います。服用されている方にお話を伺うと良く効く方とあまり効果を実感されない方に分かれます。ある女性のクライアントさんは心臓病があり、この漢方薬を服用すると心臓の力が低下するように感じるのでやめた方もみえました。一方、良く効くので1日3回は必ず服用している方もみえ薬の効果は人それぞれだと感じました。
では生理学的に筋肉の中で何が起きているのでしょうか。
筋肉が収縮することはカルシウムが行い、弛緩(緩む)するときにはマグネシウムが働いています。一般の方は食事からカルシウムの摂取量は多くなりやすく、マグネシウムの量が絶対的に不足していると考えられます。筋肉の収縮を解除するマグネシウムが不足しているので足のつり、こむら返りが起きると推測できます。
マグネシウムはリラックスミネラルともいわれ全身の筋肉を緩めて柔らかくする働きもあります。
逆に足りないと体のあちこちのきんにくの収縮が起こります。
筋肉は骨格筋、心臓は心筋、内臓器官は平滑筋なので不足すればこれらの筋肉もすべて収縮してしまうことになります。
マグネシウムには細胞のエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)を産生する大切なミネラルでもあります。マグネシウムが少ないと十分なATPが作り出せず元気もなくなってしまいます。では現代人がなぜマグネシウム不足になりやすいのか、その理由は二つあります。
1.食品に含まれるマグネシウム量が減っている
加工食品などを多食する反面、ミネラルを豊富に含んだ土壌で育てられた野菜が減っている。
2.過度のストレスに晒されやすい
マグネシウムはストレスがかかると細胞内にとどまることができず、体外に排出される。 「最強の食事術」満尾正著より
カルシウムとマグネシウムはブラザーイオンと呼ばれてセットで摂ることが好ましいといわれています。割合は【Ca2:Mg1】といわれます。
牛乳は調べてもらうとよいのですがバランスが悪く、カルシウムが圧倒的に多い食品です。たくさん飲むより嗜好品として考えることが堅実のようです。
ちなみに厚労省の指針では成人30から49歳の一日のマグネシウム摂取量は男性370mg、女性で290mgとなっています。
マグネシウム含有食材については緑色の濃い野菜(ブロッコリー、ホウレンソウ、ゴーヤ)、ヒジキ、海苔、わかめなどの海藻類、納豆、みそ、豆腐、青魚、タコ、アボガド、バナナ、ナッツ、玄米などに多く含まれています。
足のつり、こむら返りの起きる方、ストレスが多い方、コンビニ食や中食が多い方はぜひマグネシウムを意識して食材を選んでください。
余談ですが、1日1リットルの牛乳を毎日飲んでいる方がみえました。その方は男性高齢者で独居のクライアントさんでした。日常はレトルト食品が多く、牛乳は身体によいと信じ込んでいたので私の忠告も受け入れることができず、筋肉のつりがひどく難儀されていました。筋肉の状態はペッタンコになっており、コレステロールの薬(スタチン系)の副作用もあったのかもしれませんが正しい食の知識で対処していただけたならば・・と思うと残念でなりません。
では生理学的に筋肉の中で何が起きているのでしょうか。
筋肉が収縮することはカルシウムが行い、弛緩(緩む)するときにはマグネシウムが働いています。一般の方は食事からカルシウムの摂取量は多くなりやすく、マグネシウムの量が絶対的に不足していると考えられます。筋肉の収縮を解除するマグネシウムが不足しているので足のつり、こむら返りが起きると推測できます。
マグネシウムはリラックスミネラルともいわれ全身の筋肉を緩めて柔らかくする働きもあります。
逆に足りないと体のあちこちのきんにくの収縮が起こります。
筋肉は骨格筋、心臓は心筋、内臓器官は平滑筋なので不足すればこれらの筋肉もすべて収縮してしまうことになります。
マグネシウムには細胞のエネルギーであるATP(アデノシン三リン酸)を産生する大切なミネラルでもあります。マグネシウムが少ないと十分なATPが作り出せず元気もなくなってしまいます。では現代人がなぜマグネシウム不足になりやすいのか、その理由は二つあります。
1.食品に含まれるマグネシウム量が減っている
加工食品などを多食する反面、ミネラルを豊富に含んだ土壌で育てられた野菜が減っている。
2.過度のストレスに晒されやすい
マグネシウムはストレスがかかると細胞内にとどまることができず、体外に排出される。 「最強の食事術」満尾正著より
カルシウムとマグネシウムはブラザーイオンと呼ばれてセットで摂ることが好ましいといわれています。割合は【Ca2:Mg1】といわれます。
牛乳は調べてもらうとよいのですがバランスが悪く、カルシウムが圧倒的に多い食品です。たくさん飲むより嗜好品として考えることが堅実のようです。
ちなみに厚労省の指針では成人30から49歳の一日のマグネシウム摂取量は男性370mg、女性で290mgとなっています。
マグネシウム含有食材については緑色の濃い野菜(ブロッコリー、ホウレンソウ、ゴーヤ)、ヒジキ、海苔、わかめなどの海藻類、納豆、みそ、豆腐、青魚、タコ、アボガド、バナナ、ナッツ、玄米などに多く含まれています。
足のつり、こむら返りの起きる方、ストレスが多い方、コンビニ食や中食が多い方はぜひマグネシウムを意識して食材を選んでください。
余談ですが、1日1リットルの牛乳を毎日飲んでいる方がみえました。その方は男性高齢者で独居のクライアントさんでした。日常はレトルト食品が多く、牛乳は身体によいと信じ込んでいたので私の忠告も受け入れることができず、筋肉のつりがひどく難儀されていました。筋肉の状態はペッタンコになっており、コレステロールの薬(スタチン系)の副作用もあったのかもしれませんが正しい食の知識で対処していただけたならば・・と思うと残念でなりません。
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