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2021年02月17日

ビタミンDと運動機能

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私は日本ビタミン学会に入っています。昨年はビタミン学会が名古屋にて開催される予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で地区開催はされませんでした。
年間数回にわたり論文の小冊子が送られてくるのですが最近の研究はビタミンDとビタミンCについての内容が多いのではないかと感じています。いずれも感染症に対して有効なビタミンです。私もサプリメントにて服用をしています。そのためあまり感染症に対して恐怖心はありません。(もちろん感染対策はしていますが・・・)
今日は特にビタミンDについてご紹介したいと思います。ビタミンDについては身体でいろいろな大切な働きをしています。
・カルシウム代謝を正常化して骨を強くする
・免疫の増強
・がん、感染症、自己免疫疾患の予防
・動脈硬化、心臓疾患の予防
・糖尿病の予防
・うつ、社会不安障害(SAD)
・脳神経を守り認知症を予防
・筋力の低下を予防
・死亡率低下
・アンチエイジング
以上のような働きがあるといわれています。
ところが現在では日本人の血中ビタミンD濃度は低く平均では24,5ng/mlというデータ結果になっています。(至適量は40~80ng/ml)
何回か前のコラムでも書きましたが、新型コロナウィルス感染にて亡くなった方はビタミンD血中濃度が20ng.ml以下の方が多かったという研究データもありました。
私は柔道整復師でありますので感染症よりも筋・骨格関係にビタミンDが影響している問題に非常に興味があり、いろいろと調べていました。
その中である医師が興味あるコラムを書いていました。足を引きずっている患者さんにビタミンD血中濃度を測定したら低位であったので、サプリメントにて摂取してもらい血中濃度を上げたら普通に歩行ができるようになったとのことです。歩行能力にも影響していたということです。筋力にも影響しているため濃度を上げることで改善したのでしょう。現代医学の父と呼ばれるヒポクラテスも「筋肉の強壮には日光浴が絶対に必要である」と言っています。
高齢者施設での経験からですがビタミンD濃度が不足している方で運動機能に影響している方は多いと感じました。1日自宅にこもりテレビを見ていること、魚をほとんど食べない方も多いみえます。ビタミンDは日光浴にて体内で合成できることを忘れている方が多いと思います。特に女性の方はUVケアをされているので日光浴とは無縁でしょう。〈血中ビタミンD濃度が低いお母さんの母乳で育てると子供のビタミンD欠乏度合いがひどくなり、その結果子供がくる病(小児骨軟化症)にかかりやすくなるともいわれています〉若い方だけではなく高齢者も不足していますので、自粛期間ではありますが朝方に太陽を浴びて散歩することを勧めています。日光を浴びることは睡眠ホルモンにも影響しているため朝の光は本当に貴重であると思います。運動機能の向上には太陽を浴びてウオーキングが必要です。
では食事で何を摂ったらよいのでしょう。
ビタミンDを多く含む食品はやはり魚類です。鮭、いわし、サンマ、サバなどの青魚。ヒラメやタイももいいでしょう。鶏卵にも入っています。動物性のビタミンDは
D³と呼ばれキノコなどの食物性はD²になります。ぜひ太陽光を浴びて、ビタミンDの豊富な食品を摂り血中濃度を上げて健康的な生活を送ってください。
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