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2021年03月04日

デスクワーカーの腰痛、肩こり、首こり

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仕事時間のほとんどを椅子に座ったままの方は多いと思います。しかも、パソコン業務で目を酷使しているため筋肉の疲労に加えて眼球の疲労も多大ではないでしょうか。
私は施術やトレーニング指導が仕事のため(肉体労働者と言ってます)座る時間は少ない方ですが、文章を書いたりインターネット配信でセミナーを受けるときは数時間の座位もたまにあります。先日は1日座っている用事がありましたが、その時は久しぶりに腰が痛くなりました。高齢者も一日中座っていることが多いので徐々に歩行機能が低下していきます。歩行習慣のある高齢者とない方では圧倒的な差が生じると感じています。高齢になってからの改善は難しいものがあるため、若い時から動く・歩く習慣を身に着けるとよいと思います。若い方は仕事の方はやめることはできませんから、工夫することで改善を図っていただきたいと思います。今日はそんな方へのアドバイスです。

目次

座り続けることのリスク

WHOは「座って動かない生活は肥満や糖尿病、高血圧、がんなどの病気を誘発し、世界で200万人の死因になっている」と2011年に発表しました。世界20か国の平均座位時間を調べたデータがあります。世界平均は5時間であるのに対し、日本は7時間であったそうです。私のクライアントさんも多忙期には10時間という方もみえますから7時間は普通だと感じます。また、30分座り続けると血流速度も70%も低下するというデータもあります。若い方でも代謝の低下を起こしていしまいます。これが肩こりや腰痛などの大きなマイナス要因になります。アメリカのUCLA大学の研究では座っている時間の長い方ほど内側側頭葉が薄くなり認知機能が低下しアルツハイマーなどの認知症りすくが高まると発表されています。

デスクワークにおける運動の工夫

まずはある一定の時間を決めて立ち上がることが大切です。よく言われているのは30分に1回ですが、これは時間的にほとんどの方は無理といわれてしまいます。なので1時間に1回ごととご指導しています。まず立ちあがり、上半身を回旋したり前屈後屈をします。その後肩甲骨を大きく回します。上半身がぽかっとしてきたら、股関節を曲げたり伸ばしたりします。スクワットもいいですね。時間にして2分程のエクササイズになります。
アメリカのユタ大学の研究によると1時間ごとに2分程度の運動を行った場合、常に座り続けた人との比較では死亡率が33%減少した報告があります。それから、首の筋肉を休めるために1分ほど机の上で、腕におでこを乗せて休ませることもよいと思います。(机の上で寝る姿勢)

日常生活での工夫

前回のコラムでも書きましたが、やはり重要なことは歩く習慣です。通勤時に1区間を歩くことを週に2~3回ほど取り入れる。休みの時にもゴロゴロしたいのはわかりますが、20分程のウォーキング習慣を身に着けつことです。
ご自分のルーティーンにしてしまえば迷うこともなく身体が動くようになります。
(重度の腰痛の方もウォーキング習慣を取り入れたことで改善しました)
多くの方は即答で無理といわれてしまいますが、実行するしないは高齢(中高年かもしれません)になったときに大きな差が出ます。私は多くの高齢者をみてきました。運動習慣のある方は元気です。姿勢の維持もでき心も健全です。
薬や注射、手術では治らない身体機能もあります。
まずは肩こり、腰痛の予防を目標に、ぜひとも取り入れてみてください。

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