2021年03月25日
ビタミンDのすごい力
ブログ
目次
ビタミンDの重要性
ビタミンDの欠乏による健康リスクは、様々な現代病に関連しているといわれています。
新型コロナウィルスや花粉症にも効果があるといわれ薬局のサプリメントコーナーにもビタミンDが売られています。
これらの症状以外にも非常に興味深い研究をされたものがあります。
【※血中ビタミンD濃度の正常範囲は30~100ng/mlそれ未満が「不足」とみなされ20ng/ml未満になると「欠乏症」と呼ばれます】
それは、がん患者さんのビタミンD濃度を調べた医師の臨床研究です。以下はある病院で146人の(平均年齢69,7歳)「血中25(OH)ビタミンD」データです。
・大腸がん 患者数 93人
20ng/ml未満の数 88人
平均ビタミンD濃度 15,3ng/ml
・胃がん 患者数 29人
20ng/ml未満の数 28人
平均ビタミンD濃度 11,9ng/ml
・すい臓がん患者数 10人
20ng/ml未満の数 9人
平均ビタミンD濃度 13,2ng/ml
・乳がん 患者数 10人
20ng/ml未満の数 4人
平均ビタミンD濃度 21,1ng/ml
・肺がん 患者数 2人
20ng/ml未満の数 2人
平均ビタミンD濃度 15,5ng/ml
・脳腫瘍 患者数 2人
20ng/ml未満の数 1人
平均ビタミンD濃度 21,0ng/ml
合計 患者数 146人
20ng/ml未満の数 132人
平均ビタミンD濃度 14,1ng/ml
「がん患者におけるビタミンD欠乏の状況と治療」古川健司医師
皆さんはこのデータをみてどう感じましたか。
私はこのデータを初めて見たときは驚きました。私自身が花粉症であったことでビタミンDについて調べていたのですがビタミンD欠乏はがんにまで影響していたのです。古川医師はご著書の中で「がん治療にはビタミンDの血中濃度を正常範囲の30ng/ml以上にすることが重要です。また、がんをはじめ、糖尿病、認知症、インフルエンザ、アレルギー、骨粗しょう症、脳卒中、心筋梗塞、高血圧、うつ病などすべての現代病の予防のためにもビタミンDの血中濃度は30ng/ml以上を維持することが求められます。」と書かれています。オーソモレキュラー栄養的には50ng/ml以上が望ましいといわれているようです。
前述しました若年女性のデータを見ると絶対的な不足量です。高齢者は運動器への影響もあるようです。足を引きずって歩く方にビタミンDを補充したところ数ヶ月で普通通りに歩けるようになった話も聞きました。今後も研究が続き多くの症状への対応が期待されます。(ビタミン学会での研究論文もビタミンDが多いです)余談ですが私自身もビタミンDサプリを飲んでいますが、ひどかった花粉症が落ち着いています。
ビタミンDについて詳しく知りたい方は「ビタミンDとケトン食 最強のがん治療」
古川健司著をお読みください。
ビタミンD3の多い食品
・鮭80g
25,6㎍
・サンマ100g
19㎍
・イワシ丸干し 30g 15㎍
・マグロ(トロ)100g
18㎍
・鯖 100g
10,55㎍
・カツオ 100g
9㎍
・シラス干し 10g
6,1㎍
・アジ 65g
13,5㎍
・卵(D強化)60g
2,5~9㎍
・ツナ缶(カツオ)100g
2㎍
・鮭缶 100g
8㎍
・いくら 20g
12㎍
「文部科学省:日本食品標準成分表2015年版」より
※ビタミンDは太陽を浴びることで体内でも合成されます。
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