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2021年03月29日

肩こり、腰痛と鉄不足

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前回は動物の栄養について書きました。自然界で暮らす動物たちは本能的に必要な栄養素を選び摂取しているという内容でした。今回は人間とほかの生物に共通する大切なミネラル「鉄」について書いてみます。北海道のエゾ鹿やエゾリスたちが線路にやってきてレールを舐める画像をテレビで見たことがあります。それは大切な「鉄分」をレールから吸収しようとしている場面でした。「鉄」は地球の重量の30%を占めているほど大量に存在しています。地球の内部に多いそうです。宇宙から届く有害な宇宙放射線が降り注いでいても、その放射線は地上まで届きません。それは地球が持っている磁場が影響し、それを維持しているのが地球内部に存在する鉄の熔解により発生する電流が地球表面を安全な環境にしてくれているからです。また鉄は遥か昔から人類とともに進化してきました。その一部は道具となり産業革命以降は移動手段の鉄道や船の一部にもなりわれわれ人類の移動という場面をも支えてきました。そんな貴重な「鉄」は私たちの体内でも重要な役割をしています。私が子供のころに母親が「鉄分」を摂るようにと月に何度かは鶏の肝を鉄串にさし焼いてくれました。(私は嫌いでしたが…)また鉄の鍋で料理をしたり、鉄瓶でお湯を沸かしたりと「鉄」の補給を工夫していたと思います。ところが現代ではむしろ「鉄」を多くとることは危険という間違ったイメージがあるようです。私は治療家になり多くの方とセッションを行ううちに、身体のトラブルがある方の多くは貧血があることに気づきました。特に体の慢性痛を訴える方、肩こりの方には積極的に鉄分を摂ってもらうことを優先してもらいます。肩こりで貧血がある方は肩の筋肉を構成する細胞に酸素が十分に運ばれなくなることで酸欠状態になって起きている可能性があります。腰痛や関節痛などの慢性痛の方は痛みを抑える神経伝達物質の生成がうまくいかなくなっていることも考えられます。
レバーや赤身の肉などの天然物をたくさん摂っても鉄の過剰摂取にはつながりません。人間の小腸はゴッドハンドが存在しており必要量しか吸収しない優れた機能があります。レバーや肉そのものが食べれない方についてはヘム鉄のサプリメントを推奨するケースもあります。貧血が改善すると体の不定愁訴が消えることが多々あり、鉄は体内においても本当に重要な働きをしてくれています。

目次

鉄不足の症状

・イライラしやすい、集中力低下、神経過敏、些細なことが気になる。
・立ちくらみ、めまい、耳鳴り、偏頭痛
・節々の痛み(関節、筋肉)、腰痛
・のどの違和感
・冷え性
・朝なかなか起きれない、疲れ
・出血(あざ)、コラーゲン劣化(肌、爪、髪、シミ)
・ニキビ、肌荒れ
・不妊
・レストレスレッグス症候群(RLS:むずむず足症候群)
・氷をがりがり食べる
「メガビタミン健康法」
藤川徳美著より引用

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