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2021年04月01日

肩こりと枕についての考察

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よく枕について尋ねられます。高い方が良いのか低い方が良いのかです。中にはオーダーの枕を購入したが今一つ納得できずに見える方もいます。私の考えはできるだけ低い方がいいと思います。高齢者の方は高い枕を愛用されていることが多くそれがいろいろな不調を招いているのではないかと考えたこともありました。あまりに高い枕は首が折れて頚神経を圧迫してしまうと思います。寝ている間も体内の循環が行われています。首にねじれや折れが生じれば血液や脳脊髄液の流れも悪くなるといわれます。また首の筋肉や頭の後ろの筋肉にも緊張が起きて頭痛の原因にもなりかねません。猫背の方も枕を適正な高さにすれば日中に背骨に与えている緊張から解放され背骨の位置が良くなります。整形外科医の山田朱織医師は玄関マットを折り曲げて枕を作り使用することを推奨しています。玄関マット枕で有名な先生なのでご存じの方も多いと思います。今回は私のバスタオル枕をご紹介します。少し厚みのあるバスタオル(ホテルタオル)を枕サイズに折り曲げて、その上にフェースタオルを2~3枚のせてでさらに厚みを調整します。数日間でフェースタオルを足したり引いたりしながら自分の心地のよい高さを決めていきます。慣れてくればバスタオル1枚でも心地よく眠れるようになります。夏場などは毎日洗濯できるので衛生的です。タオル自体に固さが出てきたら新しい柔らかいものと交換するとよいでしょう。頸の骨は椎骨が7個並んでいます。その中には脊髄神経という神経の束が通っています。頸の骨と骨との間から頚神経として頭、頸、肩、腕に伸びています。肩こりも肩甲骨のあたりを司る第三頚神経や第四頚神経が支障をきたしたときに起こす症状ともいわれていますので、高い枕で首に負担が生じれば肩に違和感を生じることも不思議ではありません。高齢者で円背気味の方は一気に低くすると支障が生じるため、少しずつ枕を低くしていくことが大切です。頸、肩、頭痛などが気になる方で枕が高い方はぜひバスタオル枕を使ってみてください。
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