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2021年04月16日

筋肉とメンタルに影響するタンパク質

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先日来院された30代女性の方の話です。ご自宅で筋トレをしているとのことです。クランチ(腹筋)のトレーニングの後に腹直筋に痛みが出て、数日たっても痛みが引かないので整形外科を受診されました。腹部の筋損傷との診断でトレーニングを中止して様子を見るようにDrより指示を受けたので、筋トレを一時中断し1か月後に再度トレーニングを行うと再び痛みが出てきてしまったそうです。このようになかなかケガが治らない方は体内のアミノ酸代謝が悪い方が多いのです。
何度も書きましたがからだの修復はタンパク質です。
タンパク質が不足をしていないかお尋ねしましたが、プロテインも飲みながらトレーニングをしているので不足はないといわれました。
背も高くスリムなボディなのですが、施術の時に筋量が少ない感じを受けました。「筋トレを続けていてつらくないですか」とお聞きすると「すごく疲れる」とのことです。この女性のようにタンパクの代謝が悪い方は筋トレは逆効果になります。ものすごく疲労が出たり、筋肉が落ちてきたりします。しかもプロティンを飲んではいるがお腹の調子が悪いといわれました。(乳糖に弱い?)多分吸収されずにスルーしていると思われます。また肉を食べると胃が持たれるともいわれました。明らかに消化能力が落ちています。ご提案したことは魚、鶏肉、卵から始めることです。少しずつ食べ続けることで胃のトレーニングになります。ある程度消化能力が高くなったらトレーニングを再開されるといいでしょうと説明しました。(栄養学の医師は血液検査ではBUN20以上とアルブミン4,5以上になることが目安といわれます)若い世代でもたんぱく質が摂れない方は珍しくありません。胃が持たれるのが嫌で食べなくなり負のスパイラルに陥っている若い女性もいました。

体内で働くホルモンを作り出すのは基本的には食べ物からになります。特にグルタミン酸、ドーパミン、GABAなどの神経伝達物質は食事から作られています。その材料はタンパク質です。たんぱく質の成分であるグルタミンにナイアシン(ビタミンB3)が働くことでグルタミン酸に変わります。これは記憶力、集中力を生む物質です。このグルタミン酸はカルボキシラーゼという酵素により「GABA]にかわります。その時に必要なものがビタミンB6です。これらの栄養素は肉、魚に多く含まれている栄養素です。ホルモンは材料がたんぱく質であるだけでなく、変化の過程でもタンパク質は必要だということになります。
メンタルにも影響するホルモンの材料「たんぱく質」不足している方は不安定な状態になることが理解できます。
必須アミノ酸は摂らないと死に至ります。消化能力が落ちている方はあきらめずに肉、魚、卵を食べ続けることが大切です。
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