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2021年05月11日

慢性疼痛を抑制するマグネシウムと亜鉛

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「繊維筋痛症」と医師から診断をされた方を数人知っています。その方達はブロック注射と薬で様子を見ている方がほとんどです。
私の知識としては「鉄」「亜鉛」が不足している方に多いという認識しかありませんでした。
しかし、少し前にJSOMウエブサイトにて河合隆志医師(フェリシティクリニック名古屋)が「繊維筋痛症と興奮性アミノ酸」について投稿されていました。
その中で広範囲にわたる難治性の痛みの「線維筋痛症」は痛みを感じる神経の変化によるという説を説明され、
その変化がなんと食品中の興奮性アミノ酸が影響していると書かれています。私は非常に驚きました。

「興奮性アミノ酸」について初めて耳にしたのは鳥取で開業されている飯塚浩医師の2年前の栄養セミナーでした。
飯塚先生は精神科の医師なので「興奮性アミノ酸」が心の問題(うつ)に影響しているという話であったと記憶しています。
「興奮性アミノ酸」はグルタミン酸ナトリウム=調味料やアスパルテーム=人工甘味料、加水分解タンパク質=改良タンパクといったもので、加工食品ならば
ほとんどのものに入っている身近な添加物です。以前からカラダにとっては良くないものとの認識はありましたので、徐々に明らかになってきたなと思っていました。

ところが私が扱う「痛み」にも影響していることは知りませんでした。
繊維筋痛症は中枢性感作に関連すると考えられる広範囲な痛み、疲労、認知機能障害、睡眠障害などの慢性症状が代表です。
特定の食事成分が異常な神経伝達を引き起こし、中枢性感作のプロセスを持続させるということのようです。
慢性痛は興奮性アミノ酸である「グルタミン酸」の放出によって媒介されるとのことです。

下記の疾患にも影響しているようです。
・線維筋痛症
・顎関節障害
・過敏性腸症候群
・うつ病
・片頭痛
・そのほかの疼痛全般

●症状の抑制には以下の2点が役に立つと考えられているそうです。
1.グルタミン酸ナトリウム(調味料)、アスパルテーム(人工甘味料)、
改変タンパク質(ゼラチン、加水分解タンパク質、酵母エキス、たんぱく質濃縮物、タンパク質分離物)
といった食物性興奮毒を極力避けること。
2.マグネシウム、亜鉛、ビタミンB6、オメガ3系脂肪酸及び抗酸化物質を摂取すること
以上の記載がありましたのでご紹介しておきます「JSOMウエブサイト 体の痛みも改善できる?線維筋痛症と栄養療法より引用」

前回のコラムでもマグネシウムの話を書きましたが、マグネシウムは受容体をブロックし亜鉛はグルタミン酸とともにシナプス間隙に
放出されることで興奮性応答を負に調整すると考えられています。つまり、マグネシウムと亜鉛のレベルが低いと興奮性毒素が強まる
恐れがあるということになります。
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